・イベントが好き
・雑貨小物が好き
・マレーシアの文化を感じる民芸品、衣類を色々見てみたい
多民族国家のマレーシア、特に様々な人種が生活するクアラルンプールでは沢山の文化に触れられる機会があり魅力溢れる都市だと思う反面、この国6割を占めるマレー系の文化や民芸品にもっと触れたい!と感じることはありませんか?
もちろん住んでいる場所やご自身の置かれている状況でそれが簡単である方もいますが、そうでない方に朗報です!
年に一度マレー系の文化や民芸品を思う存分に感じることができるイベント「Hari Kraf Kebangsaan (HKK)」が開催されます。
そして今年2024年は2月21日からイベントが始めったため早速行ってきました!
この記事では会場の様子、ブース、ちーたろうオススメのアイテムをご紹介します。
Hari Kraf Kebangsaan (HKK)
Hari Kraf Kebangsaan 、略してHKKは「NATIONAL CRAFT DAY」とも呼ばれ、Conlay駅が最寄りとなる会場「Kompleks Kraf」で開催されます。
開催時期は基本ラマダン期間が始まる直前の約2週間。
今年2024年は2月21(水)~3月4日(月)まで。
バジュクルンを始めとする民族衣装や、バティック布、ソンケットなどの伝統織物、手編みのカゴ製品、宝飾品、陶磁器、木工品、家具などありとあらゆるものが展示されているマレーシア最大級のクラフトイベントです。
昨年はちょうど一時帰国の時期と重なってしまい今年が初の私は楽しみすぎて前日なかなか寝付けず若干寝不足で参戦。笑
敷地内は緑が多く、川もあったのが驚き。
敷地内はとても広く、いくつかの建物が敷地内に点在する作りとなっていて、上記マップのように取り扱うジャンルによって展示会場が異なります。
A:サバ、サラワク州の民芸品を扱うブース
B:陶器や金属類の民芸品や諸外国の民芸品のデモンストレーションや展示、ステージがあるブース
C & E:バジュクルンやバティック/ソンケットなどの布を扱うブース
D:デモンストレーション&エキシビジョンブース
各ブースの外観はこのような感じで特に何を扱っているブースなのかは外から判断できません、、
また通路に順路などもある訳ではないので初めて行くと少し迷うかも。
せめて地図のAなのかBなのかぐらい書いてほしい…笑
会場となるKompleks Kraftは元々催事などを行う施設で、イベントのない時期も常時営業している民芸品ショップや食堂などもありますよ!
空調設備に問題が出ているそうで会場のほとんどが冷房が効いていません!
失礼のない程度で素材を工夫したりして涼しめの恰好で行くのをオススメします。
(Eブースは唯一冷房が効いていて快適なので、暑さで参りそうなときは一度そこに避難するといいです!笑)
C&E バジュクルンやバティック/ソンケットなどの布を扱うブース
私が一番行きたかったブースはこちら!
鮮やかなバジュクルンや布でひしめき合っていました。
各ブースには店名と共にどの地域のものを扱っているかも書かれています。
普段KL内でバジュクルンを見に行くといえばSOGO KL以南のストリートに立ち並ぶお店をよく行くのですが、そのお店ではお目にすることが出来ない珍しいデザインのバジュクルンが沢山あるので、既にバジュクルンを持っている方もそうでない方も存分に楽しむことが出来ると思います。
普段お目にすることが出来ない珍しいデザインというのは、主にクランタンバティックやトレンガヌバティックのことです。
バティック自体はマレーシアの定番お土産にもよく使われている布素材なので馴染みのある人も、この二地域のデザインは特徴が異なり新鮮に感じるかと思います。
あくまでも一例でクランタンもトレンガヌもそれぞれ様々な特徴があるのでぜひお店で探してみてください!
HKKでバジュクルンや服を買う前に知っておきたいこと
これまで何回もバジュクルンを買いに行き少しずつお店の雰囲気とかにも慣れてきていた私ですが、このHKKでは少し勝手が違い戸惑った部分もあったのでご紹介します。
1デザイン1サイズのお店が多い
この数多いお店の中からやっとの思いで「これ可愛い!」というバジュクルンや見つけて、さて自分に合いそうなサイズのものを出してもらおうと聞いてみると、ハンガーにかかっているサイズのものしか無いと言われる場面に何度か遭遇しました。
向こうはすかさず「Mサイズならこれがあるよ!」と勧めてくれるのですが、いやそのデザインor色は好みじゃないんだよなぁとなりました。
せめて1デザインでS~XLサイズぐらいまでは1着ずつ用意してくれてたらいいのにー!と思ってしまいました。
そのためこのイベントでは店頭にかかっているバジュクルンが欲しい!と決め打ちで行くよりも、
の手順の方が自分の好みとサイズ感がピッタリ合うものに出会う確率が高くなるな、と個人的には感じました。
ノーマークで試着室に行ける
こんな書き方をするとちょっと「何か」を促している感じになっていそうで申し訳ないのですが(笑)、大きなC&E ブースに対して試着室エリアは大きく2か所です。
1つのエリアに複数試着室があったので、試着の順番待ちをする…ということはありませんでした。(※平日の場合)
各店で、気になる服を試着したいとなると、この共同の試着室を利用することになるのですがお店の配置次第では試着室までとても遠いところも。
なのにお供してくれる店員さんがいる訳でもなく、管理用の番号札的なものも、連絡先を念のため聞いておくなどもなく放牧状態でビックリしました。笑
価格帯はRM200-300を覚悟して!
このHKKでは特に手間暇がかかるクランタンバティックやトレンガヌバティックを使ったバジュクルンが多いため自然と価格上がります。
普段KL内で見繕うならRM50-100ぐらいはざらにあるので、それに比べて高いと感じるかと思います。
特にバジュクルンを日常的に着る環境や予定がない人なら尚更そう感じるのではないかな、と思います
でもすっかりバジュクルンが好きになった私としては声を大にして言いたい!
あなたたち普段ネットでぽちった服でほとんど着ないままクローゼットに眠ってるものとかありませんか!?
そういうものの総額を考えると、試着して吟味して買ったバジュクルンのRM200-300も大したことないはず!とあえて少し口調強めで主張させていただきます。笑
バティック生地の衣類は色落ち注意!
今回HKKに一緒に行ってくれたナオコさん (@malaysia_cinta)から教えて頂いたことですが、とても大事なことなのでシェアしたいと思います!
バティック生地のバジュクルンやその他の衣類は結構色落ちするそうなので、最初に2-3回は別で分けて洗う方がいいそうです!
ものによっては縮みやすいものもあるそうなので、こちらも最初の2-3回は手洗い&脱水だけ洗濯機利用を推奨とのことです。
今回購入したものは一度着てからその後に洗ってみようと思うのでその際の写真は追ってシェアします!
C&Eブースのお気に入りのお店
今回の自分の目的がクランタンバティックかトレンガヌバティックのバジュクルンをゲットすること、だったので、紹介するお店に偏りがあるかと思いますがそこは悪しからず…!
FAHANA BATIK (TERENGGANU)
空調設備が唯一整っているブースEの手前にあり、トレンガヌバティックを使った小物や子ども服が置いてあるお店です。
RNZ TRANDIKRAF MARKETING (KELANTAN)
こちらは到着30分でとっておきのバジュクルンと運命的な出会いを果たしたお店です。笑
そしてとても良心的なことにRM150までまけてくれて即購入しました!!
もちろん既製されたバジュクルンもありますが、下記のように布としての販売も種類豊富です。
中には和柄や千代紙にあってもおかしくないような柄もあったりして、これで浴衣を作ったらセンスいいだろうなぁ、などいくらでも妄想で楽しめました!
販売は基本バジュクルンを作れるように4m単位です。
裁縫は全くできないので、素材や長さが適しているかどうかなどは分からず妄想止まりです…
PERNIAGAAN CITRAWARNA (TERENGGANU)
こちらは布単位での販売がメインのお店。
壁に綺麗に並んでいるのは主にバジュクルン用の布で先程も記載した通り4m単位の販売。
手前の棚に山積みになった布は、サロン(腰布)用で2m単位の販売が一般的です。
ムスリム以外の方ですと、これで小物を作ったりあまりひらひらしないスカートであれば作れるのではないかなと思います
ETY BATEK
少し吹き抜けのような明るいエリアにあったお店です。
こちらのお店も布がメインですがこれまた独特な柄の布が多くてワクワクします。
また右側にはバティック生地で出来たトップスなどもあったので、ジーンズと合わせたり無地パンツと合わせたり使い勝手が良さそうでオススメです。
私もちゃっかり購入
SIMARSUTIA BUTIK (TERENGGANU)
こちらはナオコさんも私も大興奮したトレンガヌバティックのバジュクルンが可愛いお店です。
クランタンバティックのバジュクルンは結構沢山ありましたが、トレンガヌバティックのバジュクルン(既製品)を取り扱うお店はあまりなくて、その中でもここが特に可愛い柄が多いなという印象でした!
店名不明
このブルーの可愛いクランタンバティックのバジュクルンを着たマネキンが目印のお店。
こちらはバティック生地のバッグやポーチなどの小物が可愛く、日常に取り入れやすくオススメです。
その他気になったもの
素敵なクバヤを着たマネキンに吸い寄せられるように近づいてみたら、なんとすごく凝ったクバヤでした!
オール刺繍の方はなんとトップスのクバヤだけでRM12,500!!
とても手は出せないけど、こういう芸術品にお目にかかれるのもこのイベントの良いところですね。
女の買い物には付き合ってられん!とばかりに男衆や子どもたちが集まっていました。笑
こういうスペースを作ることに抜かりの無いマレーシアはさすがです。
A:サバ、サラワク州の民芸品を扱うブース
こちらの会場は主にサバ州、サラワク州の民芸品が扱うお店が建ち並んでいました。
サバ、サラワクといえば同じマレーシアと言えど独自の文化が発達した地域なのでまたガラッと雰囲気が変わって見応えがあります。
絶対チェックしたいアイテム
ラタン製品
ラタン雑貨はやはり涼し気だし、色味も家に合わせやすいしいいよね!
ビーズ製品
ビーズのストラップやピアス等がありました。
販売しながらも店員さんがその場で商品を作っていたりするのでその様子を見せてもらうのも楽しいです。
その中でも特に個人的に好みだな!と感じたのがこちらのビーズピアス。是非探してみてください。
かごバッグ
入口から一番奥の通りは一面カゴバッグ屋さんで圧巻です!
PPバンドのような素材で編まれたバッグや
クラフトテープで作られたバッグなど「かごバッグ」といえど種類は色々なのでぜひお気に入りを探してみては?
その他気になったアイテム
ここから自分でバッグを作ったり小物を作ったりするのかな…!
そしてキッズたちが群がっていたので気になって覗いてみたのがこちら。
マレーシア料理の食品サンプル?もあれば、オリジナルグッズを作れるコーナーもありました。
B:陶器や金属類の民芸品や諸外国の民芸品のデモンストレーションや展示、ステージがあるブース
この会場では、マレーシア以外の地域のコーナーもありました。
絶対チェックしたいお店
バティック小物のお店
ネクタイやバッグ、ICカードホルダー、スマホホルダーなどの小物が沢山あって吸い寄せられること間違いなしです!
ティフィン
鮮やかなティフィンの専門店もあるので要チェックです!
F マレーシアンフードブース
お買い物に疲れたらメインエントランスと主な建物の裏側に設営されているフードコーナーで一休憩するのもよし。
屋外なので暑いかな、と思いましたが、木々に囲まれていて日陰になる部分が多くそこまで暑く感じませんでした。
朝からずっと試着しまくっていたので、お昼休憩を取ることに。
ミーコロ初めて食べましたがとっても好みの味でした!!
またお店探してみよ!!
D:デモンストレーション&エキシビジョンブース
こちらはマレーシアの昔ながらの家屋が再現されたブースで、マレーシアの民芸品を実際に作っている姿を間近で見ることができます。
今まで紹介してきたAやBにあったカゴ編み製品やラタン製品はこうやって作られているのか…!というのが分かってとても興味深いです。
中央にある大きな高床式家屋には登れるのでぜひ記念撮影してみてくださいね!
2日目は1人参戦でしたが、デモンストレーションの近くにいたスタッフさんが撮ってあげるよ!と気さくに声をかけてくれました!優しい…♡
<番外編>その他の楽しみ方
個人的にこのイベントで思いのほか楽しかったのが、店員さんや来場者のバジュクルンを見ることでした!
店員さんは特に、このイベントで多く見られるクランタンバティックやトレンガヌバティックを使ったハイセンスなバジュクルンを着ていて、
来場者の方はもしかして去年ここで買ったのかな?と思うような素敵なバティックのバジュクルンを着ていたりして、行き交う人を観察するだけでも飽きませんでした!
普段町で歩いている時以上に素敵なレディを見ることが多くて眼福でした。
皆さんもぜひ周りの方のファッションにも注目してみてください。
アクセス
Kompleks Kraf
Jalan Raja Chulan, Kuala Lumpur, 50450 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
TEL: 0321627459
月~日:9:00-18;30
<車の場合>
KLCC中心地から6分
<電車の場合>
最寄り駅のMRT「Conlay」駅から徒歩5分
イベント詳細は下記インスタグラムで公開されています。
支払方法は、肌感的に現金あるいはE-Wallet(TNGやGrab Payなど)が多い印象でした。
またBank Transferもある程度可能と感じました。
カード払いもゼロではないでしょうが、場所によっては読み取る端末がなさそうな場所もありました。
ちなみに今年は公式で正式に日程が決まったのは1月30日でした。
ラマダンの1か月半~2か月前頃になったらこまめに公式チェックをしておくといいと思います。
まとめ
マレーシア各地の伝統工芸や民芸品が集まる「Hari Kraf Kebangsaan(HKK)」、じっくり見ようと思うととても一日では見切れないほどの規模です。
個人的には昨年行けなかった鬱憤もあって事前に予定を調整して朝から夕方まで楽しみましたが、また行きたくてしょうがないです。笑(多分また期間中に行くと思います)
もしバジュクルンやその他トップス、布を見たいのであれば、1日目はまずそれだけ。
そして2日目は雑貨小物類を見る、と目的を分けるといいかもしれません。
また各ブースでデモンストレーションをやっているのでその様子を見たり、実際作り手さんから製作の工程や、思いを聞いてみたり出来るのもイベントの醍醐味だと思います。
マレー系でないことで(しかもバジュクルンを着ていたので)視線を集めることもありましたが、皆さんとってもフレンドリーで色々教えてくれたり、なんならサービスするよ!と積極的に値下げ調整をしてくれたりして楽しかったです!
時期的にはお子さんの春休みやタームブレイクが近く、一時帰国の予定がある方も多いと思うのでお土産探しに行くのもオススメですよ!
最後に。
去年から渇望していたこのHKKを知るきっかけをくれたのがマレーシア在住の日本人ムスリマのナオコさんの記事です!
毎年いち早くHKKの詳細を紹介してくださっているので是非チェックしてみてください。
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