・クアラルンプールトランジットで旅行する予定がある
・空港で待つだけではつまらない、と感じている
・時間を有効活用したい
・仕事の都合で自由時間が数時間しかない
海外旅行の途中で、クアラルンプールでのトランジットが数時間ある。
「中途半端な時間だけど、空港で過ごすのももったいない…」
そんな方に向けて、この記事では滞在時間別におすすめの過ごし方をご紹介します。
Google Mapで見ると、空港(KLIA)からクアラルンプール中心地までは「ものすごく遠い…」と感じるかもしれません。
そのため一旦入国して観光するのを躊躇する方も多いですが、実はKLセントラル駅までは電車でわずか30分!
思っているよりもずっと気軽に市内観光を楽しめます!
東南アジアを旅していると、何度も耳にするのが「クアラルンプール経由」のフライト。
実は東南アジアのハブ空港として世界中の航空路線が集まっています!
たとえば
・日本から人気リゾート地:バリ島(デンパサール)へ行くとき
・モルディブやスリランカへ行くとき
・最近注目されているトルコ航空や中東系航空会社の便でヨーロッパへ行くとき
その多くが、クアラルンプール国際空港(KLIA)でのトランジットを経由します。
日本(成田・関空・羽田)から直行便で約7時間。
決して短くないフライトを終え、乗り継ぎ前に少し気分転換に外に出たくなるのは当然のこと!
また空港自体もとても使いやすく、
「時間が中途半端で観光までは…」という方も、空港内だけでも十分に快適に過ごせる環境が整っているので安心を!
ここからは具体的にトランジット時間別の過ごし方をご紹介します。
トランジットの持ち時間が2〜3時間ほどなら、無理に外へ出ず、空港内でのんびり過ごすのがおすすめ。
KLIA(クアラルンプール国際空港)は規模が大きすぎないので歩き回って疲れることもありません。
まずは、「KLIA1」か「KLIA2」のどちらに到着するかをチェック。
それぞれ設備や雰囲気が少し違います。
KLIA1は残念ながら到着ロビーや出発ロビーのお店は少なめ。
入国審査をしてわざわざ出てもあまり選択肢がないので、そのまま制限エリア内で待つのがおすすめ。
KLIA2はグルメやお店が充実しているので、入国して制限エリア外をぶらぶらする方が時間を潰せてオススメ!
「ちょっと外の空気を吸いたい」「異国感をたっぷり味わいたい」
そんなときにぴったりなのが、「KLセントラル駅周辺のブリックフィールズ(リトル・インディア)」です。
空港からは、KLIAエクスプレスで乗り換えなしで約30分。
到着したら、徒歩10分ほどのところにあるカラフルなゲートが出迎えるブリックフィールズのメインストリートへ。
スパイス香るカレー屋やインド雑貨などのお店が建ち並んでいます。
とてもコンパクトなエリアなので1.5~2時間もあれば“異国情緒たっぷりの街歩き”を満喫できます。
詳しくは別記事で紹介しています
・空港〜市内往復:約1時間
・滞在:約1.5〜2時間
・空港チェックイン余裕時間:約1時間
このぐらいのスケジュールなら、無理なくトランジット観光ができます。
6時間以上あるなら、KLの定番観光地にも足を伸ばせます。
KLセントラルからLRT/MRT、Grab(配車アプリ)を使えば、主要スポットを効率よく回れます。
おすすめルートはこのあたり
・KLCC(ペトロナスツインタワー&サロマブリッジ):写真スポット&ショッピングモール併設
・ チャイナタウン(ペタリンストリート)&セントラルマーケット:ローカルグルメとお土産探しにぴったり
時間が限られているので行きは電車、帰りはGrabで空港直行にするとスムーズです。
ただしGrabでの空港直行は移動時間の見積もりに注意!
電車では片道30分でKLセントラル駅につきますが、中心地は常に渋滞気味で片道1時間前後を見積もっておいた方がいいです!
※特に夕方は渋滞具合が酷いので、フライトの3時間前には空港へ戻るのが安心です
8時間以上あるなら、もはや「トランジット」というより海外周遊の1か国目。
KLタワーやセントラルマーケット、モスク見学など、多民族国家ならではのスポットを回るプランがオススメ!
おすすめモデルプラン例
以下の記事で紹介している2日間プランの両日がとてもオススメ!
ショッピングや街歩きが好きな人は1日目を、文化を感じられる建造物巡りが好きな人は2日目をご参考ください。
このくらい時間があれば、
「トランジットついでにちょっと観光してきた!」ではなく、
「しっかりKLを味わってきた!」という満足感を得られます!
クアラルンプールでのトランジットを快適に過ごすためには、入国の可否・荷物の扱い・移動手段を事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、初めてでも迷わないための基本ポイントを整理しました。
日本のパスポートを持っている場合、
マレーシアは90日以内の観光目的ならビザ不要で入国できます。
ただし、2024年1月以降からは「アライバルカード(MDAC)」の事前登録が義務化されました。
登録完了後に表示される確認ページ(PDF)をスクショまたは印刷しておくと安心です。
KLIA(クアラルンプール国際空港)の入国審査で提示を求められることがあります。
対象となるケース:
・トランジット中に入国審査を受けて制限エリアを出る
・ターミナル(KLIAとKLIA2間)を移動を伴うトランジット
・航空会社が異なるため一度入国&再チェックインが必要なトランジット
対象外のケース:
・同ターミナル内での乗り継ぎ(入国審査を受けず制限エリア内で待機する)
・長期滞在ビザ保有者など(その他条件もあり)
💡早朝・深夜便は入国審査が混み合うこともあるため、
4〜5時間のトランジットなら、1時間を移動・入国用に確保しておきましょう。
トランジット中に市内へ出るかどうかは、荷物が最終目的地までスルーできるかによって変わります。
状況 | 行動の目安 |
---|---|
預け荷物が最終目的地までスルーされる | 手ぶらで外出OK(時間を有効活用できる) |
一度受け取る必要がある(別航空会社など) | 荷物受け取り→再預けの時間を確保(最低6時間以上が目安) |
また、大きなスーツケースを持っての外出である場合は空港でのんびりするのがベターです。
どうしても必要な場合は、ラゲッジストレージ(荷物預かり所)を利用すると便利です。
市内へ出る際は、主に「電車」、「車(Grab)」、「バス」の3択です。
時間・料金・快適さで比較してみました。
手段 | 所要時間(片道) | 料金(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
KLIAエクスプレス | 約30分(直通) | RM55(約1,800円) | メリット:渋滞なし・定時運行・一番早く市内に着く デメリット:15-20分間隔なのでタイミングによってはGrabと到着時間がさほど変わらないかも ※KLIA Transitと間違わないように注意! |
Grab(配車アプリ) | 約45〜60分 | RM70〜100(約2,300〜3,300円) | メリット:ドアツードアで楽・複数人での移動だとお得になる デメリット:渋滞に注意 |
バス(Skybusなど) | 約1時間半〜 | RM15前後 | メリット:安い デメリット:時間がかかるので短時間トランジットには不向き |
短時間のトランジットなら、KLIAエクスプレス一択。
KLセントラル駅からは徒歩圏で行けるブリックフィールズ、また乗り換えてツインタワーやチャイナタウンにも行けます。
クアラルンプールは時間帯によって渋滞が激しい都市です。
特に17時〜19時は市内から空港へのGrab利用で1時間半以上かかることも。
そのため、
・国際線はフライトの3時間前
・国内線は2時間前
を目安に空港へ戻るようにしましょう。
KLIAエクスプレスを利用する場合は、
KLセントラル駅→空港まで約30分+待ち時間15分を見込むと安心です。
クアラルンプールのトランジットは、ただの「乗り継ぎ時間」ではなく、東南アジアの魅力を少しだけ体験できるチャンス!
街中まで30〜40分でアクセスできるうえに、グルメや買い物、カフェ巡りなど短時間でも満喫できるスポットがたくさんあります。
一方で、アライバルカード(MDAC)登録やターミナル間の移動時間などの注意点もありますが、
事前に知っておけばスムーズにトランジットも楽しめます。
長時間の乗り継ぎをただの「待ち時間」ではなく、「旅のスパイス」に!!
なんなら最終目的地より気に入ってくれたらすごく嬉しいです!
次にクアラルンプール経由のフライトを選ぶときは、数時間の寄り道旅を計画してみてはいかがでしょうか?