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まるでラピュタの世界!カンボジアの秘境『ベンメリア遺跡』の行き方【完全ガイド】

こちらの記事はこんな方にオススメ!

・カンボジア旅行を検討している
・アンコールワット遺跡群以外のオススメ遺跡を知りたい
・雰囲気がいい遺跡が知りたい

カンボジアといえばアンコールワット!

「正直カンボジアについてあまり知らないし、アンコールワットさえ見ることができればそれでいいや…」

旅行前はそんな風に思っていましたが今となってはそんな自分を殴ってやりたい!

カンボジアにはアンコールワットだけではなく、「まるでジブリの『天空の城ラピュタ』のような世界」と言われる「ベンメリア遺跡」もあるのをご存じですか?

そこはアンコールワットよりも観光客が少なく、より神秘的な雰囲気に没入できる話題急上昇スポットです。

そのベンメリア遺跡が我が家族の「行ってよかった場所 in カンボジア」第一位に!

ちーたろう

実は私たちだけではなく、カンボジア旅行記の執筆前に「気になっている場所は?」をSNSでアンケートを取ってみたところ、全体の40%以上の方がベンメリア遺跡を選んでくださいました!

本記事では、 「行く価値あるの?」「どうやって行くの?」「見どころは?」 という疑問にすべてお答えします!

ベンメリア遺跡とは?

外観がすでに迫力ありました

アンコールワットや観光の中心街シェムリアップより北東、またアンコールワットの玄関口である新空港「シェムリアップ・アンコール国際空港」の少し北に位置しています。

クメール語で「花束の池」という位置を持つベンメリア遺跡。

ベンメリア遺跡は12世紀初頭に建てられたとされ、アンコールワットと同時期に作られた と言われています。

正確な建立者は不明ですが、アンコールワットを築いたスールヤヴァルマン2世(アンコール王朝の王)が関わっている可能性が高いと考えられています。

当時、この地域はクメール王朝の中心地として栄えており、建築もヒンドゥー教の影響を強く受けているのが特徴

しかし、長い年月の間に 戦乱や自然災害で崩壊が進み、現在は巨大な石造りの建物が森の中に静かに眠っている状態です。

他のアンコール遺跡と違いほとんど修復がされておらず、木々の根が遺跡に絡みつくその姿が

「まるでジブリ映画『天空の城ラピュタ』の世界みたい!」

とSNSで話題になり、徐々に観光客が増えてきているようでシェムリアップの遺跡巡りの中でも特に話題急上昇スポットと言えるかと思います!

ちーたろう

とはいえ、アンコールワット3大遺跡に比べて圧倒的に観光客が少ないです!「未開の地」感をより味わいたい方はさらに人が増える前の今が行くチャンスです!!!!

ベンメリア遺跡の行き方・アクセス

ベンメリア遺跡
Phumi Boeng Mealea, カンボジア
月~日:7:00~17:30
入場料:10ドル
※アンコールチケットをお持ちの方は別途料金不要

シェムリアップ郊外に位置するベンメリア遺跡までのアクセス方法は主に

・ツアー利用
・レンタカー(ドライバー付)
・トゥクトゥク

の3パターン。

ツアー利用

ツアー利用の醍醐味といえば

・効率良く見どころポイントを教えてくれる
・ガイドさんから歴史や時代背景をレクチャーしてもらえる
・都度の値段交渉などがなくストレスフリー!

特に二つ目の「ガイドさんの説明」がツアー利用の一番の魅力ポイントだと思います。

海外旅行先の中でも観光目的が遺跡巡りがメインとなるカンボジアは特にガイド付きがオススメ!

遺跡巡りも、ガイドさんの説明を聞いて見るのと見ないのでは解像度も全然違うし、記憶の残り方も全く違うと思います!

ちーたろう

ちゃんと事前計画をする余裕があれば私はカンボジア旅行はツアー派!
なんせ見るだけじゃ何も分からん!笑

車(貸切ドライバー付き)

ツアー利用を力説しましたが、今回無計画すぎてベンメリア遺跡は事前にツアー予約が間に合わず。(泣)

今回は現地で直接値段交渉をして半日貸切ドライバーを雇いました。

・値段が抑えられる
・プライベート空間があるので気が楽
・希望の行先のみ連れて行ってもらえる

ドライバーさんなので、目的地に着いたら駐車場やその付近で時間を潰しておいてもらうスタイルで、ガイド業は一切なし
そのため遺跡の歴史などは事前or事後に自身で調べる必要があります。

あくまでも私たちのケースですが、なんだかんだ一番楽かつ金額も良心的だったのでは?と感じたので

「ドライバーの見つけ方」についてもご紹介したいのですが、本記事はあくまでもベンメリア遺跡についてなので、

空港情報の記事にてご紹介しようと思います。

トゥクトゥク

・値段がさらに抑えられる

シェムリアップも沢山のトゥクトゥクが市内を走っているので、車(貸切ドライバー)を探すより手軽に現地手配ができると思います!

ただし個人的には値段が抑えられるより他のメリットは少ないかな…と感じます。

理由は

・スピードが出ないので車より時間がかかる
・長距離で舗装されていないガタガタ道を走るのは身体に負担がありそう
・サイドが囲われていないので、子どもがふとした瞬間に落ちそうになったりするのが怖い
・サイドが囲われていないので、土埃をはじめ空気の悪さが気になる

の4つです。

ちーたろう

どこかでも触れるかと思いますが、シュムリアップは観光地で私がイメージしていたカンボジアの街並みよりずっと綺麗に整備されていました!
が、赤土がそのままむき出しの部分も多いですしそれがトゥクトゥクや車で舞い上がって、結構滞在中喉に違和感を感じました。
汚い話ですが鼻くそがめっちゃ溜まった(笑)のでそれぐらい空気が悪いのかな、と感じました。

短距離なら全然構わないし、長距離でも子どもがいないのであれば安いしオススメだと思います!

ドロップオフ場所~遺跡内部へ続く道

守衛さんがぽつんといるだけ

さすが手付かずの遺跡!入口の主張が弱い!!笑(誉め言葉)

ちーたろう

後で知りましたが恐らくここはサブエントランスです。
何も分からずとりあえずドライバーに降ろされた場所から歩きました

どのアクセス方法を選んだとしても基本車輪のついたもので訪れる人がほぼ100%だと思いますが、

この写真の手前で車両、トゥクトゥクから降り、ここからは徒歩になります。

道中も中央に根を張った木々があって自然味溢れます

そして見えてくる遺跡と石材を押しのけるように育った樹木。

これはベンメリア遺跡のあくまでも外観。

ここからさらに内部に入るエントランスを探すのですが、サブエントランスから入ったからか看板に沿って反時計回りに結局真反対ぐらいまで歩きました。

斜めから見るとより崩れた石材の立体感や奥行が分かってより神秘的に感じました

外周を回っているだけでも、石材が外に溢れ落ちたような箇所がいくつもあり見応えがあります。

外周を回っていると階段が見えてくるのでそこを上ると内部に繋がる遊歩道が出てきます。

まだ外周
外壁を左に見ながら進みます
遊歩道も木材で造られているので遺跡や自然に馴染んでいるのも良かった!

先程の遊歩道が内部に続きます。

外壁の上を超えて内部に入る
右、そして右奥と遊歩道は続きほぼ一周できます
※ただし出入口は一か所で来た道を戻る必要があります
ちーたろう

遺跡が崩れてもはや元々の出入り口という場所がないのか、それともあっても安全面での問題か、崩れて低くなった外壁の上を超えて内部に入るような遊歩道の造りになっていました!

ベンメリア遺跡の見どころポイント3選

ここまで「遥か昔に栄えた文明が衰退した」を視覚的に感じ取れる場所あるでしょうか。

そう感じたのは観光客の少なさ、最小限の遊歩道、樹木の力強さが他の遺跡よりも際立っているから。

下手に言葉を添えなくても写真が語ってくれるような気もしますが、見どころを以下にまとめました。

ポイント①遺跡に絡みとるように育つ樹木

遺跡に絡みつく木がまさに「天空の城ラピュタ」!

この木はスポアンと言われ、ガジュマルの一種。

建物や他の樹木に寄生し、成長とともに自分の根で覆い尽くす特徴があるため「絞め殺しイチジク」と呼ばれるそうです。

複雑に絡み合う木々と遺跡をぜひ見てみてください!

ポイント②崩れて積みあがった石材の量と大きさ

遊歩道の中央には崩れた石材の山があります。

写真に映る人との対比で分かる通り巨大!

迫力に驚くと共に、支柱が刺さっていた跡や積み上げやすいようにブロック状に削られた様子など、本当にこの石材で遺跡を築いていたんだ、と感じ取れると思います!!

ちーたろう

この未整備な感じがぞくっとします!!

ポイント③精巧な彫刻跡

最小限整備、というのが最大の特徴のベンメリア遺跡で珍しいのがこのスポット。

ここだけはこれ以上の崩壊を防ぐための補強材が施されています。

そこで見れるこのレリーフと呼ばれる浮彫彫刻も必見です!

ヘビのような左右に伸びる曲線は恐らく水や雨を司る守護神ナーガかと思われます

ベンメリア遺跡おすすめ撮影スポット2選

遺跡と木々とこの自然を邪魔しない遊歩道のお陰で、どこを切り取っても幻想的な写真が撮れるし、

逆に広角にしてもその幻想的な空間の広さが際立って最高なのですが、特によかった撮影ポイント2か所をご紹介します!

ちーたろう

1歩進むごとに2,3枚撮ってて旦那に呆れられました。笑

遊歩道中腹部の階段上から

遺跡の中に溶け込んだ感じの写真が撮れます!

出入口から時計で言うと2時~3時の方向に階段があるので是非登ってみてください!

その上から景色を見るのももちろんいいですが、そこから下の遊歩道の写真を撮るのがオススメ!!

何気なく歩いてる後ろ姿でさえも画になる(気がする)!!
左手奥に見える階段から
※階段を通り過ぎて1時の方向ぐらいから撮った写真

遊歩道の一番奥突き当りの階段に上って

カンボジア旅行で一番お気に入りの写真です
娘も同じ方向見てるのも良き♡

見てーーーー!

ほんとラピュタ!!いやもののけ姫感もある!!!

シシ神の森から引っ越してきませんか、シシ神さまぁーーーー!って感じ。

ここは遊歩道の行き止まりの部分。この階段を登った先は進めないのでここでUターンとなります。

ちーたろう

先に旦那にUターンしてもらって撮ってもらった♡
気に入りすぎて当ブログのプロフィールページのトップ画に使ってます。笑

ベンメリア遺跡を楽しむためのポイント

ベンメリア遺跡の幻想的な雰囲気に没入するには持ち物、そして訪れる時間帯が重要です!

持ち物
・動きやすいスニーカー
・虫よけスプレー
・水
・帽子

階段も多いので、長すぎるスカート、裾が広がるタイプのボトムスなどは避けるのがベターです

ベストな時間帯
・朝7~9時がオススメ!(観光客が少ない、涼しい)

朝早くまだ人の気配も少ないからか、鳥のさえずりもあちこちから聞こえてきて、癒し効果抜群でした!

ちーたろう

私たちは9時ちょっと前に到着して小一時間いましたが、
人が私たち以外に一人旅の人が2人ほどいるぐらいで、画角に人がほとんど入らず幻想的な世界を存分に楽しめました!
10時近くなってくると徐々に個人旅行の3-4人組など増えてきました。

ただしあまりに早すぎると遺跡周辺が木々に覆われすぎて、木漏れ日はなかなか差してこない可能性があります。
(それはそれでより静寂感があります!)

ちーたろう

私たちが訪れた時間帯(9時台)は影が残り涼しさを感じつつ、遺跡の陰影もしっかり出てきてちょうどいいタイミングだっとかと思います!
※2月中旬の状況です

まとめ

幻想的な世界に迷い込んだようなこのベンメリア遺跡、我が家のカンボジア旅行の思い出でナンバーワンです!

ちーたろう

珍しく旦那が興奮してた!
アンコールワット3大遺跡よりずっと「遺跡」を感じたそうです。

いまやどこに行っても観光客が多く、その観光客に向けた設備や整備が整いすぎて自然を感じたい場所でも没入できないスポットが増えていますが、

ここは間違いなくまだ「秘境の地」と言えると思います!

定番のアンコールワット3大遺跡の他にもう一つ遺跡を巡るとしたら断然ここをオススメします!

ちーたろう

30代女性。 2022年にマレーシアに引越。 マレーシア生活にハリを持たせるためにブログを始めました。 主に旅行記とマレーシアの観光情報、生活情報を発信しています。 ハマるととことん追求したくなるタイプ。 文房具と旅行が好き。

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ちーたろう